58年の感謝を込めて — リップルパイを焼き続けたオーブンへの感謝を込めた祈願祭を行いました。

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50年近く稼働してきたリップルパイのオーブン
50年近く稼働してきたリップルパイのオーブン

工場の一角に、静かに佇む一台のオーブン。

昭和51年製。50年近くを、きねや本店のリップルパイと共に過ごしてきた、私たちの大切な相棒です。

昭和51年製の銘板
昭和51年製の銘板

58年の銘菓を、50年支えてくれたオーブン

きねや本店のリップルパイは、今年で58年目を迎えます。その長い歴史のうち、実に50年をこのオーブンが担ってくれました。

朝も夜も、熱を蓄え、パイを一枚一枚、黄金色に焼き上げてくれた日々。この小さな窓の向こうで、いったい何万、何十万枚のリップルパイが生まれてきたのでしょうか。

オーブンの窓越しに見える内部
オーブンの窓越しに見える工場

ありがとう、の気持ちを込めて

先日、このオーブンの退任を前に、社内で工事の安全と旧オーブンの感謝を込めた祈願祭を執り行いました。

神主さまによる祝詞、職人たちは静かに頭を下げる
神主さまによる読み上げ

神主さまによる祝詞、大幣によるお祓い。ふだん現場で黙々と働いてくれている職人たちも、白衣に身を包み、静かに頭を下げます。

大幣によるお祓い
大幣によるお祓い
祭壇に深く礼をする神主さま
祭壇に深く礼をする神主さま

驚いたのは、直接このオーブンに関わっていない他部署の社員まで、自発的に参列してくれたこと。「長年お世話になったから」と、ひとり、またひとりと集まってくれました。まるで、長く一緒に働いた仲間を見送るような、あたたかな空気が流れていました。

玉串奉奠
玉串奉奠
榊を祭壇に納める
榊を祭壇に納める

社長の言葉、職人の想い

社長が、みなに向かって話してくれました。

「50年前、このオーブンを今の工場に移設する前のこと。子どもの頃、中川工場で動いていたこのオーブンを見た記憶がある」——そう語る社長の目は、静かに潤んでいました。

社員に語りかける社長
社員に語りかける社長

長く働いてくださっている女性の職人は、「35年間、このオーブンと一緒に仕事をしてきた。もう、涙が出ちゃうわ、さみしい」と、そっとこぼしていました。

ただの機械じゃなく、仲間との別れだ、と——その場にいた全員が感じていたと思います。

オーブンの上から内部を覗き込む職人
オーブンを覗き込む職人
オーブンから焼き上がって出てくるリップルパイ
オーブンから焼き上がって出てくるリップルパイ

そして、4月27日。新しい一歩へ

ありがとう、おつかれさま。

そして、2026年4月27日——同じ日に、新しいオーブンが稼働を始めます。その日もまた、御祈祷を執り行う予定です。

58年のリップルパイの歴史は、これからも続きます。次の50年を、新しい相棒とともに。

きねや本店を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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